心の不調

新学期 ~心を新たにしたその後~

もう秋ですね。

今年度になり、子供のことも、自分の仕事も怒涛の日々を送りました。

4月頃の話です。子供たちも進級して張り切り、娘は友達と楽しく保育園ライフを送っていました。息子は・・・絶不調でした。

息子

新担任が優しそう!

今年度は、学校にいけそう。中学受検のために、忘れ物をしないでがんばる!

と張り切っていました。母から見ても、とても頑張っていましたよ。『忘れ物をしない』という強い意思が見えました。始業式から5日間頑張りましたが、とうとう「やっぱり、学校にいけない。俺疲れちゃった。」と言ってきました。

実はというか、当たり前にというか「あゆみ」の成績があまりよくないのです。都立中学受検を目指すために「あゆみ」の成績をあげるよう、親子で努力する約束をしていたのです。忘れ物や未提出物がないように最新の注意を払い、親のサポートを手厚くしました。しかし、提出物を学校に持って行っても提出しない。提出しなければいけないものを持ち帰らない。そもそも、連絡帳を書いてこないので、持ち物がわからない。だんだんと母の余裕がなくなり、怒る事、責めることが多くなりました。

本人は、がんばっているのです。でも、みんなが提出している時間、連絡帳を書いている時間に、自分にとって大切な何かがあるのです。本人にとっては、いつも目の前のやらなければいけないことをやっているのです。

母も頭ではわかっているのよ~(涙)

でもさ、でもさ、やらなければいけないのはそこではないのよ。先生!先生!そこは、声をかけてくださらないのかい?うちの子の特性をご存知ではないのかい?

絶不調

息子の様子

心も体も疲れている息子は、食べます。暴れます。寝ます。人の話が聞けません。妹の些細な言動にイラつき、自分を正当化し、妹を殴る真似をし、時には叩きます。

今日はゲームセンターに行き、仲良くできていたため1000円を渡して遊ばせました。UFOキャッチャーをしていましたが、1つしかとれず不機嫌になり、妹にあたりだしました。怒りの理由は、「妹の希望するものをやらずに、自分のやりたいものだけをすれば、もっととれていたはず。だから妹が悪い!」ということだったそうです。

怒っているときには、まったく周りが見えておらず、息子の様子に道行く人が驚く様子も見られました。

娘の様子

お兄ちゃん大好き♡

将来はお兄ちゃんと結婚して、ずーーと家族みんなで住めるといいな。

妹は、お兄ちゃんの急な怒りに慣れています。本気で叩かれることがないこと、すぐに親が助けることもわかっています。そのため、「嫌!やめて!」とは、言って泣きますが、すぐに気持ちを切り替えてくれます。

今日の怒りも妹的には「???」でしたが、すぐに別々に行動し、気持ちを切り替えていました。

親の対応

息子が暴れだしたら、しばらくは手に負えません。家族以外へ暴力はありませんが、怒りのコントロールがつかず、周りの声が聴けなくなります。ここで、親が大きな声で同じように怒り出すと、さらに収集がつかなくなります。

今日は、本人の心の余裕がないこともあり、まったく話ができませんでした。ひとまず、兄妹一人ひとりと父・母が分かれてペアになり、自宅まで帰りました。自宅までの間に、息子から理由を聞きましたが、妹の非はありませんでした。

妹へは、「あなたは悪いことをしていない。」「お兄ちゃんは心がちょっと疲れている。」「あなたが傷つくことではない。」「必ずお兄ちゃんに謝らせるから」ということを伝えました。

結末

自宅に着くと、息子の気持ちも切り替わり、話ができるようになりました。

こうなってしまった理由を聞き、周りの反応や迷惑になっていることを伝えました。また、妹への気持ちを確認しました。

結果

・妹は悪くない

・自分が取りたいものをとれなくてイライラして自分は正しいと思い込んでいた。

・自分の怒りが周りの迷惑になっていたと思わなかった。それを聞いてびっくりした。

と言っていました。その後、妹の目をみて、きちんと謝っていました。きちんと理解し、整理してお話しできたことを褒めました。

何をしてあげたらいいのか、怒りのコントロールが上手くできるといいのに。ゲームセンターには、息子と同世代の子が友達どおしで遊びにきています。喧嘩はしても、そのあとも遊んでいる様子が見られました。それなのに、息子は、なぜ?ここまで怒りのコントロールができないのか?

親の対応はどうしていったらいいのか?発達凸凹を一番受け入れていないのは、母なのかもしれません。

花
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